MMORPG「」(以下,FFXI)の4番目の拡張データディスク「」を,独自の視点で追っていく本連載。第3回となる本稿では,アルタナの神兵で新たに実装されたジョブの一つ“踊り子”について,基本システムや魅力,FFXIのジョブバランスに与えた影響などを考察していく。今回の執筆にあたり,メイプルストーリー RMT,とりあえず踊り子を,サポートジョブの上限であるレベル37まで育ててみたので,FFXIプレイヤーは最後まで御覧頂きたい。 “踊り子”は,水晶大戦当時に活躍したダンサーという設定のジョブだ。激しいダンスによって魔法に似た特殊効果を生み出し,味方を鼓舞したり,あるいは敵を弱らせたりできる。いわゆる回復/支援/弱体化系のスキルを得意とするジョブと考えると分かりやすいだろうか。 上記のようは特殊効果は,これまでは主に魔法を詠唱する(MPを消費する)ことで行なわれていた。だが踊り子は,MPではなくTP(タクティカルポイント)をリソースとしてさまざまな特殊効果を発動する。つまり踊り子の準備作業はヒーリングではなく,武器でモンスターを攻撃する(TPを貯める)ことなのだ。「いかにしてTPを効率よく運用するか」というこれまでなかった要素が,FFXIに新たな魅力を吹き込んでいるのである。 この点を念頭に置きつつ,踊り子が具体的にどういった能力を持っているのかを,じっくりと見ていきたい。 サンバやワルツで自他を鼓舞しステップで敵を弱体化する 今回紹介する踊り子はエキストラジョブ扱いで,取得するにはレベル30以上を対象としたクエストをクリアする必要がある。エキストラジョブの中でも,踊り子はかなりテクニカルなジョブで,人によっては若干難度が高いと感じるかもしれない。 しかし,aion RMT,パーティプレイにおける踊り子の役割は,主に4種類のアビリティが基本となっており,これらの仕組みをしっかり把握しておけば,上級者でなくとも十分活躍できるはずだ。 それでは,踊り子の代表的なアビリティを順番に紹介していこう。 ■ドレインサンバ 踊り子はレベル5になると,「ドレインサンバ」という“踊り”のアビリティを習得できる。これを使うと,名前のとおりサンバのステップを踏み,自分自身に約2分間の補助効果が得られる。その最中にダメージを与えたモンスターは,数秒間状態異常が発生し,状態異常中のモンスターを攻撃するたびに,HPを吸収(ドレイン効果)できるのだ。 一度に吸収できるHPの量は少ないものの,この効果は100%発動するので,積み重ねるとかなりのHPが回復できる
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