。BF3ではメモリ周りの性能がスコアを左右しやすいだけに,GF114のフルスペックからROPパーティションとメモリコントローラが1基ずつ削られていることが影響したと見るべきだろう。 一方,HD 6850との比較では,低負荷設定で一歩及ばない一方,高負荷設定では逆転を果たしており,もともとDirectX 11タイトルに強いFermiアーキテクチャであること,そしてBF3自体がGeForceに最適化されていることの恩恵を受けているのも分かる。 DirectX 9世代の典型的なタイトル代表として用いている「Call of Duty 4」だと,GTX 560 SEはどちらかといえばGTX 560に近いスコアを示した(グラフ4,5)。Call of Duty 4はシェーダユニットとテクスチャユニットの性能が“効く”タイトルなので,いずれも搭載量がGTX 550 Ti比1,ドラクエ10 RMT.5倍となっている効果が出たというわけだ。 ただ,ここではDirectX 9世代のタイトルに強いHD 6850がGTX 560とほぼ同じスコアを叩き出しているため,HD 6850には4?13%程度離される結果になってもいる。 高解像度テクスチャパックの導入により,メモリ負荷が極めて高くなっているSkyrimでは,案の定というか何というか,GTX 560 SEとGTX 560のスコア差が開いているのが,グラフ6,7から見て取れる。。とくに8xアンチエイリアシングを適用したUltra設定では23,FF11 RMT?25%程度も低く,むしろ平均フレームレートは(メモリ周りのスペックが近いこともあってか)GTX 550 Tiに近くなってしまった。 ただ,Skyrimに向けたNVIDIA側の最適化が進んでいることもあり,それでもHD 6850とほぼ同等の水準を維持できてはいる。 コア電圧を落とすことで低消費電力を実現か大型クーラーの搭載により温度も比較的低めに GTX 560 SEの補助電源コネクタが上位モデルと同じ6ピン×2ということで,消費電力の低減はそれほど期待できないと予想している人も多いだろうが,実際のところを,ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用いて確認してみよう。 ここでは,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時としている
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